雪で彩られた八ヶ岳。
初めての雪山登山を前に、
期待と不安。



北横岳への登山口。
雪山だ。慎重に行こう。



僕たちはスキー場の頂上から、
さらに上へと登り始めた。



そこは何もない世界。
色も音も熱も、何もない。



白い道を歩いてゆく。それとも、
白い道に歩かされているのか。



冬に咲く、花のようなまつぼっくり。



やがて遠くに小屋が見えた。
白い息を吐きながら、近づいた。



小屋の名は北横岳ヒュッテ。そこは、
雪山に埋まるように建っていた。



誰もいない静寂の休憩。



とどまると急激に寒くなる。
自己発熱するためにも、歩こう。



森を抜け、目に飛び込んだのは別世界だった。



険しい冬の赤岳と阿弥陀岳。
今の私が登ったら、確実に死ぬだろう。