一人で待つ夕日にも慣れた。



太陽は海に帰った。
待ちわびた夜景の始まりだ。



どんな表現もいらない。
この長崎の夜景を前にしたら。



ゆらめく光の先には、
人や家族がいるのだろう。



いつまでも見ていたい。
そんな夜景だった。



テールランプが僕を追い越してゆく。
一人旅はいつまで続けるのと。



路面電車は、
道路の王様。



己を水面に映し出す事で完成する橋、
眼鏡橋。



歩くのが困難なほど、
長崎の商店街は賑わっていた。



フェリーは長崎湾を出発した。
島々は複雑に変化してゆく。



やがて忘れられた孤島、
軍艦島が現れた。



生をまるで感じない。
異質なオーラに不安になる。