あとがき 松山という古き良き街 下灘駅ー道後温泉

 

「あの角を曲がったら、どんな景色が見えるのだろう?」
 
小さい頃、自転車に乗っては色々な道をわくわくしながら、
行ってみたことを思い出す。
遠くに行きすぎて、夕闇の中で泣きそうになったことも。
松山の街は、そんな気持ちを思い出してくれる、
懐かしくも素敵な街だった。
 
家々には昭和の色が、所々のこり、
その間をレトロなバスが通りすぎてゆく。
角を曲がれば、路面電車がかけぬけ、
見上げれば遠くに松山城だ。
 
横浜に帰ったら、
いつもの道とは違う所を歩いてみようと思う。
あの角を曲がっても何も起こらないかもしれないけど、
人生の新しい旅は、きっと小さな変化から始まるから。
 
 
 
――― 松山という古き良き街 全61ページ 完