天気に抵抗するのはやめよう。
たぬきの背中はそう語っていた。



路面電車に乗り道後温泉へ。
ハイカラ通りには、昔ながらのお店が並ぶ。



雨により、花が艶やかに写る。
なんでも、むしろ良かったと思えれば、
旅でも人生でも、きっとうまくいくだろう。



太陽と水さえあれば、
植物は大満足なのに。



花が美しいと、認識できる脳のシステムこそが、
美しい設計。



道後温泉は素晴らしいお湯。
さらに温泉からあがると、座敷が用意されており、
畳で涼めるのだ。



お茶とお菓子も用意されていた。
なんて素晴らしい昭和な時間。



平成もいつか、
懐かしくて良い時代だったと思える日が、
きっと来る。



帰ろう。
今を少しでも良くする為に、
一生懸命、働こう。



飛行機が上昇するたびに、
キラキラと輝く海が遠くなってゆく。
旅がフェードアウトして終わるように。



その街に古き良き日本を見た。
さよなら、松山。
また旅のどこかで会いましょう。



「縁側にしか行けないからさ」
死ぬ間際のおばあちゃんの言葉を、
帰りの飛行機で思い出した。
  
人はいつか歩けなくなる日が来る。
ならば、歩けるうちに地球を沢山旅したい。
そして満足げに縁側で茶を飲みながら、
その日を迎えたい。