木陰で、葉を見上げる。
透きとおり、重なりあい、
そして、ささやくように揺れていた。



脇道に咲いた花。
本当は見上げて見るものなのかな。



ダムの水辺はなんだか恐い。
トンネルを抜け、さらに奥へ行こう。



やがて車は高原の牧草地。
こんな場所があったんだね。



牛は、ただただ空を見つめている。
たとえどんな崇高な思考をしてたとしても、
僕達には分からない。



「何を考えていたのですか?」
「考える、だなんてそっちの世界の定義です。
頭の中まで押し付けないで、ちょうだい」



あらためて、その大きさに驚いた。
牛は雄大。



小さい頃は、あなたが風を生んでいると、
思ってましたよ。



風は止んでいた。
回らない風車の背中は、どこか申し訳なさげ。



山道がどうしてクネクネしているか、
よくわかるね。



どんな小石でも、彼らにとっては山。
富士山でも神にとっては小石にすぎないと思うと、
切ない。



そっと息を吹きかけるだけで、
彼らの使命は全うされるのだ。