旅のはじまり 広島の歴史を探す一人旅 広島駅ー尾道

 

 
 
 
未来のことは分らない。 しかし、
過去は我々に希望を与えてくれるはずだ。 ――― Winston Churchill
 
 
 
 



広島はどんな街なのだろうか。
思い立った次の日には、新幹線に乗っていた。
地図とレンズを持って。



駅前は、バスや電車やタクシーが行き交う。
それらは知らない地へ運んでくれる、
船のようなもの。



着いた場所は、広島平和記念公園。
歴史を知ることは、旅を深める。



一生懸命に説明をする先生。
その声が、心にまで届くのは
何年もあとだろう。



学生たちが、原爆の子の像を見上げる。
モデルになった佐々木禎子氏は2歳の時被曝した。
それから9年間は何事もなかった、しかし
10年目に突然首にシコリが見つかり、
白血病でこの世を去った。
彼女は今の日本をどう見ているのだろうか。



皮膚を剥がされ、骨だけにされた原爆ドーム。
彼は後世の日本のために
死ぬことすら許されない、
かわいそうな建物にも感じた。



通路を歩く人々。
カラスだけは自由だ。



相生通りは県庁、原爆ドーム、広島球場が連なる、
広島のメイン通りの一つ。



広島カープの聖地に立った。
2011年に、この世から旅立つ広島市民球場だ。



ここで、どれだけのドラマが生まれたのだろう。
古びた姿が歴史を物語っている。
球場の死は、切ない。



父と始めて観に行ったあの日を、
忘れることはないだろう。