由布院への素敵な列車が、
ホームを彩ってます。



遠ざかる大分駅。
さよならを言える人がいれば、
もっと悲しくなれるのに。



降りた乗客は自分一人の西大分駅。
電車は誰もいなくたって、
優しく停まってくれる。



ここは時間の感覚がゆるくなる、穏やかな駅。



懐かしさ漂う駅。
まるで遠い昔にどこかで見たような。



駅を出ると海風を感じた。
潮のかすかな香りを吸い込む。
小石を蹴るように右足を踏み出した。



こんなにも清々しい気分になれるのなら、
早く旅に出れば良かった。



運命の赤い糸は自分で紡績しなくてはいけない。



松山へ行こう。
あの途方もない大きさのフェリーに乗って。



素晴らしい風景とは、
何百年も続いてほしい情景のことなのかもしれない。



大分が離れてゆく。
素敵な街だったね。



ほら、防波堤を境にして波の形が違うよ。